れんげ野原のまんなかで

舞台は街のはずれの市立図書館。そこで起こる「ちょっとした不思議」をめぐる、図書館職員たちと、図書館利用者たちの姿を描いた連作小説です。

私は図書館司書になりたかったのでした!そういえば。(他にもなりたいものいろいろありましたけど…。)でも「資格をとっても募集が少ない」という現実の前にチャレンジすらせず断念したダメな私。というわけで、この図書館で働く文子たちがなんだかとってもうらやましく…羨望のまなざしで読みました。

ちょうど先日読んだ「ささらさや」と似たような感じ。ミステリィというほどでもないほんとうにちょっとした「謎解き」たちです。安心して読めます。いや、私にはいっこも解決できませんでしたけどね!

登場人物がもうちょっと深く描かれているとよかったかな…。いろいろエピソードが盛り込まれているわりには、彼らの内面がよくわからなかったので。そんなこともあり、続編希望!ぜひもっと読んでみたいです。