クレオパトラの夢

クレオパトラの夢

クレオパトラの夢

主人公「神原恵弥」は、不倫相手を追って住み着いてしまった双子の妹を、戻ってくるよう説得するため北の大地に向かいます。しかし彼の目的はそれだけではなかった…。

というと、シリアスな小説のようですが、これはなんだかとっても明るい雰囲気の小説です。暗くないのです。なぜなら、「恵弥」が女言葉で話すから!最初はとまどいましたが、だんだんはまってしまいました。最終的にはかなりお気に入りになってしまいました。可能であれば彼が主人公でシリーズ化してほしいほど…。

本筋とはちょとずれますが…、そう、兄弟ってっ難しいですよね。誰よりも近いようで近くないようで…。

さらに余談ですが、舞台は明らかに北海道の「函館市」だと思うのですが、なぜか作中では「H市」と書かれています。札幌はふつうに「札幌」で出てくるのに、どうしてでしょう。ちなみに「五稜郭」が「G稜郭」になっていたりもして、かなりずっこけました。推理小説にありがちな、この伏字の地名。わりと苦手です…。