女たちのジハード

女たちのジハード

女たちのジハード

リサ、康子、沙織、紀子、みどり。
主人公は一人ではありません。彼女たち一人一人です。(いや、読み始めたときは康子が主人公かと思っていたんですが…。)
同じ職場にいる5人の女性たち。年齢も違えば、立場も、目指すところも違う。そんな彼女たちの心模様がつづられていきます。

読んでいくうちに、どんどん女たちは強くなり、そして話はワールドワイドになっていきます。
その展開はちょっとびっくりしてしまうくらいに。
あれよあれよという間に、なんだかいろんなことが起こるのです。
そんな環境に翻弄されているように、はじめは見えた彼女たちですが、結局は自分の足でしっかり立って、自らの人生をきりひらいていきます。

「世の中に、普通のOLなどという人種はいないし、普通の人生もない。」

康子の言葉です。

最終的にはなんだかんだ言ってみんなうまくいっちゃって、うらやましいなぁなどとも思ってしまいましたが。
いや、まだ彼女たちの人生には「この先」いろいろなことがあるんですよね。
物語の終わりが人生のゴールではないですから。

しかし、読んでいて、康子の貯金が3000万というところでかなりびっくりして、おもわず自分の年収貯金を計算してしまったのは、私だけでしょうか?
7桁のボーナス…。バブルってほんとにすごかったんだなぁ。