女たちのジハード
- 作者: 篠田節子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 単行本
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リサ、康子、沙織、紀子、みどり。
主人公は一人ではありません。彼女たち一人一人です。(いや、読み始めたときは康子が主人公かと思っていたんですが…。)
同じ職場にいる5人の女性たち。年齢も違えば、立場も、目指すところも違う。そんな彼女たちの心模様がつづられていきます。
読んでいくうちに、どんどん女たちは強くなり、そして話はワールドワイドになっていきます。
その展開はちょっとびっくりしてしまうくらいに。
あれよあれよという間に、なんだかいろんなことが起こるのです。
そんな環境に翻弄されているように、はじめは見えた彼女たちですが、結局は自分の足でしっかり立って、自らの人生をきりひらいていきます。
「世の中に、普通のOLなどという人種はいないし、普通の人生もない。」
康子の言葉です。
最終的にはなんだかんだ言ってみんなうまくいっちゃって、うらやましいなぁなどとも思ってしまいましたが。
いや、まだ彼女たちの人生には「この先」いろいろなことがあるんですよね。
物語の終わりが人生のゴールではないですから。
しかし、読んでいて、康子の貯金が3000万というところでかなりびっくりして、おもわず自分の年収と貯金を計算してしまったのは、私だけでしょうか?
7桁のボーナス…。バブルってほんとにすごかったんだなぁ。