ひかりのメリーゴーラウンド

ひかりのメリーゴーラウンド (よりみちパン!セ)

ひかりのメリーゴーラウンド (よりみちパン!セ)

十五歳、中学三年生のまゆ。「気孔」の不思議な力を使って治療院をしている祖母の手伝いをしながら暮らす彼女の過ごした一年間の物語です。

初・田口ランディさんでした。先に「コンセント」とかもっとメジャーなのを読むべきだったかな…。

この物語はなんと言うのでしょう。「折原みとよしもとばなな」のような…?まゆは等身大の十五歳のような、こんな十五歳ありえないような。うーん。ふりがなの振りっぷりとかを見る限り、若者むけ(?)だと思うのですが、どうなのかなぁ。

おばあちゃんが「人を治せる」不思議な力を持っていて、まゆもちょっと人とは違った力があって。十五歳なりの恋とか性とかの悩みだったり、生きること、生きていることについての悩みだったり。そういうまゆの成長が描かれている…のだと思うのですが、いまいち心に響かず。これを読んで泣く人もいるのかもしれませんが、わたしは「よしもとばななチックだな」と思った時点でもっと深いところを期待してしまったので、ダメでした。それとも…わたしがもう若者でないから?!