グッドラックららばい

グッドラックららばい

グッドラックららばい

「ちょっと家を空けます。でも心配しないで〜。」という軽い調子で家出して20年も帰らない母、その妻の家出を「ウフッ」と笑って娘たちに伝える父、それを聞かされてても「そっかぁ」という程度にしか受け取らない姉。

この物語の登場人物たちは、みな相当変わっています。ツワモノぞろいです。母の家出に対して泣いたり怒ったり、唯一「正常な」反応を示す妹も、ものすごいリアリストというかなんというか、「こういう反応しないくっっちゃ」と思ってやっているくらいで、どこか変わっているのです。そんな親子三代にわたる壮大、かつ壮絶な家族史でした。

なんというかもう…圧倒されてしまいます(笑)。ヘンな人たちなのかもしれないけど、でもどこにでもいるような人たち。この家族のみならず周りの人々もカワリモノぞろいで、そりゃもう大騒ぎです。

わたしの人生、まだ、何かある。やったことはないけど、これからやれること。まだ出会ってないけど、これから出会う人。まだまだ、いっぱい、ある。

このセリフを言うのが十代の若者ではなく、五十二歳のお母さんなんですから、もう大変です。すごいです。

人生にゴールはありませんね!!ほんとうに!