チョコレート・アンダーグラウンド

チョコレート・アンダーグラウンド

チョコレート・アンダーグラウンド

題名だけにひかれて読みました。

念のため、読む前にスーパーへチョコレートを買いに行きました。正解でした。

舞台はイギリス。選挙で勝利をおさめた“健全健康党”は、なんと“チョコレート禁止法”を発令した!国じゅうから甘いものが処分されていく…。こんなことほんとになったら私は亡命します。間違いなく。

誰もそんな政党が勝つことを望んでいなかったのに、どうしてそんなことになってしまったのか?それは誰もが「誰かが違う政党に入れるだろう。自分は行かなくてもいいだろう。」と思って投票に行かなかったから。
作品中に出てきた言葉がとても印象に残りました。

「悪が栄えるためには、善人が何もしなければよい。」

…深く考えさせられました。これは、お話の中だけの話ではもうないですね。

おまけ:健康健全党の挨拶は割りと気に入りました。

「リンゴさくさく気分を。」
「ジューシーオレンジ気分をどうぞ。」
「どうぞバナナを!」

原文が見たいかも。