ブラフマンの埋葬

ブラフマンの埋葬

ブラフマンの埋葬

タイトルをよく読めばわかるだろうに…。そこへくるまでうっかりしていて、読み終わって号泣しました。 うわーん、私のバカ。

ブラフマンは動物です。が、どういう動物なのかは作品中に明記されていません。最後までわかりません。はじめは犬かな?と思いました。でも読み進めていくと違う…よね。何だろう?でも、誰もが、自分が愛した動物のことを思い出しながら読むのでないかな…。そして最後に涙するのではないかなと思います。

いろんなレビューを読むと、「博士の愛した数式」に比べるといまいち、という声が多かったですが、個人的にはそうは思わないし、「博士の愛した数式」よりも泣けました。でもハッピーエンドじゃないからたぶんもう読みません…。この残酷さ、悲しさが小川洋子さんらしいのかな。