スプートニクの恋人

スプートニクの恋人

スプートニクの恋人

恋愛小説…なんですよね。恋愛のこと書いてますもんね。でもなんだかちょっと普通の恋愛小説とはやっぱりちょっと違うというか全然違うというか。うーむ。ハルキさんの本は、何を読んでも読み終わってから「うーむ」ってなっちゃいます。

私は、この人の小説を読んでいて、主人公の「表情」を浮かべることがいつもどうしてもできません。どの作品も。表情のない人しか浮かばないのです。どうしてでしょう。私の頭の中では、皆一様に無表情なのです。想像力が乏しいだけでしょうか。

本筋とは関係ないですが印象に残ったところ。

①「マグカップスナフキンの絵がついている)」
 先日読んだ「海辺のカフカ」には、ムーミンの絵がついたマグカップが出てきました。なぜいつもムーミンシリーズ?たまたま?

②「あなたってときどきものすごくやさしくなれるのね。クリスマスと夏休みと生まれたての仔犬が一緒になったみたいに」
 ついこういう表現を探してしまいます。ハルキさんの「〜みたいに」は独特でとてもおもしろいです。

③「あまりにもすんなりとすべてを説明する理由なり理論なりには必ず落とし穴がある。」
 ほんとにそう思います。「これぞまさに運命」みたいなのって、なんだかうさんくさいと思ってしまいます。疑り深いだけですか??