今夜誰のとなりで眠る

今夜 誰のとなりで眠る

今夜 誰のとなりで眠る

一つのストーリーの中で、複数の登場人物が、それぞれの視点で語る物語が、時系列にそって展開されるという、非常に難しい小説でした。

もちろんそれぞれの登場人物はそれぞれに関係があるので、誰が誰の何で、何があったのかというのを、きちんと把握しながら読まないといけなくて、その意味もあって一気に読みました(笑)。時間があいたらわからなくなってしまう…。

「秋生」という一人の男性をめぐる、男女の物語なのですが、小説の中で非常に魅力的な男性として登場しているはずの「秋生」の魅力が、私にはいまいち伝わってきませんでした。みんな、何でそんなにカレに惹かれるのかしらと…。

とにかく、いろいろな女性が出てきます。男性もいろいろ出てきます。ほんとうに様々です。こんなにたくさんの女性を、男性を、一つの物語のなかで、それぞれに生き生きと描けるというのが、すごいと思いました。みんな、誰かの中に自分と似通った部分をみつけたりするのかな…。