クレヨン王国まほうの夏

クレヨン王国 まほうの夏 (講談社青い鳥文庫)

クレヨン王国 まほうの夏 (講談社青い鳥文庫)

箱根に合宿に来た6年生の清太と麻美は、芦ノ湖の湖畔でクレヨン王国の落し物「水色大福」を拾います。水色大福を水太と名づけ、水太のお父さんとお母さんになった二人に与えられた使命は「水太が大人になったら何になるか」をあてること。水太はおおきくなったら水色の「何か」になるのです。そんなとき、クラスメイトの幸子の誘拐事件が発生!水太といっしょに二人の奮闘が始まります。誘拐犯はなんと…。

クレヨン王国シリーズの10作目。ちょっとした推理小説?仕立てですが、お話そのもののおもしろさより、「親になるということ」ということについていろいろ考えさせられるお話でした。何もわからない子供と、どう向き合っていくのか、どう育てたらいいのか。無限の可能性を持つ「子供」というものにいきなり対面した二人のがんばりっぷりがとてもリアルでした。彼らは小学6年生ですが、これが大人だって同じことですよね。私も自分の子供をちゃんと育てたい!(いないけど!)と思いました。それにしても、やっぱり子育てって「自分がどう育てられたか」っていうのがすごく反映されるんだな…。