贄門島

贄門島 下

贄門島 下

十一年前、房総の海。ボートの操舵ミスで海に投げ出された浅見光彦の父は、美瀬島の漁師に助けられ、生死の境をさまよう床の中で奇妙な声を聞きました。「そんなに続けて送ることはない」「そうだな、来年に回すか」。母から聞いたこの話に興味をもった浅見は取材のついでに島を訪れ、紗枝子という女性と出会います。「贄門島」とも呼ばれる美瀬島。この不気味な島の秘密とは…。

こういう島って、ほんとうにあるんでしょうか…。ありえないように思えますが、でもそう信じられるような、怖くリアルなお話でした。

長かったわりに、最後にあまりすっきり解決!といかなかったのが残念でしたが、やっぱり面白かったです。一気に読めました。

現代の生活というものについて一石を投じる作品でもあると思いました。

しかしこの今回のヒロインの紗枝子がまた!いままでになく積極的というかなんというか…。いやー!やめてー!という悲鳴が聞こえてきそうな(笑)。とりあえずそんなわけで?あまり好きになれないヒロインでした。(ごめんなさい。)