クレヨン王国カメレオン別荘村
- 作者: 福永令三,三木由記子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/07/20
- メディア: 新書
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クレヨン王国の総理大臣、カメレオン総理には「故郷」がありません。彼の故郷はダムの工事で水の底にしずんでしまったのです。「帰るべき故郷」がないことはどんなにつらいことだろうと思ったシルバー王妃は、カメレオン総理の故郷にそっくりな「カメレオン別荘村」を作ることを思いつきます。その候補地を探す旅を命じられたのはストンストンとアラエッサ、そしてタナムシ教授でした。旅の途中でアラエッサの後輩、キジのケンちゃんが加わりましたが、ケンちゃんからすごい「佐保姫の宝」の話を聞いた二人はその謎解きに夢中になりはじめ…。
ストンストンやアラエッサに加え、ナレンナーさんやヤットカじいさんまで、おなじみのメンバーが繰り広げる、ステキな物語です。
キジのケンちゃんは、キザルのワーガスの手下だった印象があって、悪い子かと思っていたのですが、この物語を読んだら180度印象が変わりました!思いやりがあって、いろんなことが得意で、とってもいい子じゃないですか。さすがはアラエッサの後輩です。
タナムシ教授は…嫌われ者のいやな人ですが、なんとなく憎めないというか、妙にリアルというか、いるいる、こういう人!という感じで、たまに身につまされるところもあり…。重要な登場人物であると言えます。
しかも今回、タナムシ教授にとてもためになることを教わりました。
「おはぎと、ぼたもちとは、同一人物だよな?」と、ストンストンがアラエッサに聞きました。私もそれずっと疑問に思ってた!
ここでタナムシ教授がすばらしい回答をくれました。
「ぼたもちは、春のお彼岸、おはぎは秋のお彼岸。ボタンは春の花、ハギは秋の七草のひとつ。わかったかね。」
はい!わかりました!!!(そうだったんだぁ…。)