クレヨン王国109番めのドア(PART2)

「時バトさま帰還作戦」を繰り広げる則子たち。でも作戦は失敗ばかり。捕まえそこねた則子は時バトさまの力で、20歳になってしまいました。他のみんなも、規子はふつうのおばさんに、野末青年は欲ばりな金持ち老人に、佐久間先生少年に、と…。時バトさまを取り戻さないと元には戻れません。そこで彼らが思いついた最後の作戦とは…。

「人間とは慣れる動物だ」と、物語の中で佐久間先生は言います。小学生からいきなり20歳になってしまった則子ですが、その状況にあっという間に慣れてしまった自分におどろき、その言葉を実感します。確かに、自分自身のことを思い起こしてみても、そうかもしれないと思いました。

それは、ステキなことなのかどうか…。
もしかしたら悲しいことなのかもしれません。

大人になった則子が体験する「大人の世界」も、とてもリアルで、そこがちょっと悲しくて、身につまされました。

子供のころに「こういう大人になろう」と思っていた自分に、今の私はなっているのかな?
そんなことを思いました。