宇宙でいちばんあかるい屋根

宇宙でいちばんあかるい屋根

宇宙でいちばんあかるい屋根

つばめは十四歳の女の子。ある日通っている書道塾のビルの屋上で、おかしなおばあさんと出会います。口が悪くて意地悪なそのおばあさん「星ばあ」と、つばめの過ごした春と夏の物語です。

読み始めて最初のうちは、この「星ばあ」があまりにもズケズケとモノを言う(それはもう腹立たしいほどに!)のにおろおろしてしまい、なんだ!この人は!と思っていたのですが、不思議なことにだんだんとこのヘンなおばあさんを好きになり、しまいにはなんと大好きになっていました。そして最後は…泣きました。終わりが近づいて、残りのページが少なくなってきても「泣かないだろうなぁ」と思っていたのですが、最後の最後でやられました。

「知らないもんはないことだと決めつける、そんな狭い心を無知っていうんだ」

「星ばあ」に教わったことが、たくさんあります。彼女に出会えてよかったです。つばめも、私も!