ハンサム・ガール

ハンサム・ガール (フォア文庫)

ハンサム・ガール (フォア文庫)

小学五年生の二葉の家族は「えらくヘンテコリン」。元プロ野球選手にして、現在は専業主夫のパパ。大阪に単身赴任中、バリバリのキャリアウーマンのママ。BFに夢中なお姉ちゃん…は、まぁ普通。そして野球が大好き!で、男の子ばっかりの野球チーム「アリゲーターズ」に入団希望の二葉。そんな二葉の毎日がいきいきと描かれた、まさに青春小説!です。

「男子」とか「女子」とか、そういう風に分かれてくるのって、そういえばこのくらいの頃だったなぁ…。なんだかなつかしい気持ちになりました。

そして、こんなふうに「自分の家が他の家と違う」っていうことを、なんだか恥ずかしく思っちゃう気持ちも、確かにあったなぁと思います。パパのこともママのことも大好きなのに、でも隠したくて、そんな自分がイヤで。二葉の葛藤する気持ち、よくわかります。そんな二葉を見守り、励まし、いつも味方でいてくれるパパとママ。うらやましくなっちゃうくらい、ステキな家族です!

なんかフツーじゃないけど、いいのよ、あれで。
やっとそう思えるようになったんだから。

そんな二葉に拍手!!がんばれ、女の子!